振込手数料が勝手に差し引かれている取引は、今後「是正対象」になる可能性があります

「金額が合わない…」

請求書どおりの金額で合意しているはずなのに、実際に振り込まれた金額を見ると、振込手数料が差し引かれている
そんな経験はありませんか。

「少額だから仕方ない」
「指摘したら次の仕事がもらえなくなりそう」

下請企業やフリーランスの方であれば、一度は経験したことがある光景かもしれません。しかし、その“少額”の積み重ねが、あなたの事業や生活を静かに圧迫しているとしたら——決して見過ごしていい問題ではありません。

さらに近年、この慣行は「グレー」から**「問題のある取引」**として、是正の対象になる可能性が高まっています。


よくある「振込手数料差し引き」トラブルとは

まずは、実際によくあるケースを見てみましょう。

請求書金額:110,000円(税込)
実際の入金額:109,560円
差額:▲440円(振込手数料)

事前の説明は一切なし。
契約書や発注書にも記載はありません。
それでも、当然のように手数料が差し引かれて入金されます。

「え? 振込手数料って、こちら負担だったの?」

そう思いながらも、

・金額が小さい
・指摘するのが面倒
・関係を悪くしたくない

といった理由から、何も言えずに受け取ってしまう人が大半です。


それは「慣習」でも「当たり前」でもありません

結論から言います。

請求金額から一方的に振込手数料を差し引く行為は、原則として正当ではありません。

理由は明確です。

・請求書は「合意した支払金額」を示すもの
・事前合意がなければ満額支払いが原則
・振込手数料は「振り込む側」が負担するコスト

つまり、「言われていないけど引いておいた」という処理は、正当な支払いとは言えない可能性があります。


なぜ振込手数料の下請負担が問題になるのか

ポイントは「実質的な報酬減額」

この問題の本質は、手数料の有無そのものではありません。

たとえば、

契約上の報酬:100,000円
実際の入金額:99,340円(手数料差引)

この場合、受託側は契約で合意した金額より少ない報酬しか受け取っていないことになります。

事前の合意や明確な取り決めがないまま行われていれば、これは単なる「手数料負担」ではなく、実質的な報酬の減額と評価される可能性があります。


中小受託取引適正化法ではどう考えられている?

中小受託取引適正化法では、発注側が立場の強さを利用して、

・一方的に不利な条件を押し付ける
・本来発注側が負担すべきコストを転嫁する

といった行為を問題視しています。

特に問題になりやすいケース

・契約書に記載がないのに手数料を差し引かれる
・「うちは全部下請負担」と一律ルールになっている
・途中から条件を変更される
・交渉の余地がない

これらは、形式的には合意があるように見えても、実質的に不公平な取引と判断される可能性があります。


さらに重要:2026年1月1日施行予定の改正下請法

2026年1月1日から施行予定の改正下請法では、下請・受託側の保護がさらに強化され、取引の適正化が一段と求められる流れになります。

振込手数料の下請負担についても、

・実質的に報酬を減らしていないか
・発注側が負担すべきコストを転嫁していないか

という観点で、より厳しくチェックされる可能性があります。

「これまで問題にならなかったから大丈夫」という考え方は、今後通用しなくなる可能性が高いと言えるでしょう。


「合意していればOK」は本当なのか?

発注側はよく、

「契約書に書いてあるから問題ない」
「合意しているから合法だ」

と主張します。

しかし実務では、

・本当に自由な意思で合意できたか
・断れる状況だったか
・立場の差を利用していなかったか

といった、**合意の“中身”や“力関係”**まで含めて判断されます。

形式的に条文があっても、それだけで安全とは限りません。


下請企業・フリーランスが今すぐ確認すべきポイント

以下の点を、一度チェックしてみてください。

・契約書や発注書に「振込手数料は受託側負担」と明記されているか
・記載がないのに、手数料を差し引かれていないか
・途中からルールを変えられていないか
・「慣習だから」「どこも同じ」と言われていないか

一つでも当てはまる場合、是正を求める余地がある取引と言えます。


なぜ多くの人が「言えない」のか

それでも現実には、多くの下請企業やフリーランスが声を上げられません。

理由は主に次の3つです。

1.仕事を切られるのが怖い
2.「細かい人」と思われたくない
3.自分が間違っている気がする

特にフリーランスの場合、「この取引先を失ったら収入が止まる」という不安が、問題提起を難しくしています。


少額でも積み重なると無視できない

たとえば、

月4回入金
1回あたり手数料440円

月間損失:1,760円
年間損失:21,120円

ランチ約20回分、通信費なら2か月分に相当します。

「たった数百円」が、確実にあなたの利益を削っています。


支払条件に振り回されないための一つの選択肢

問題の本質は、「お金」だけではありません。

・合意した条件が守られない
・一方的に条件を変えられる
・それでも何も言えない関係性

この状態が続くと、支払い遅延や未払いへと発展するケースも少なくありません。

そこで一つの選択肢となるのが、ファクタリングという仕組みです。


資金と立場を守る選択肢「ソクデル」

ソクデルは、

・入金を待たずに資金を確保できる
・取引先と直接揉めずに済む
・精神的な負担を減らせる

資金繰りを安定させることで、「我慢し続ける立場」から抜け出すきっかけを作ります。

「言えない」
「待てない」
「でも今すぐお金が必要」

そんな状況でも、一人で抱え込む必要はありません。

ソクデル
〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7-3 花瀧ビル2F
TEL:03-3518-5211
公式サイト:https://www.sokuderu.com/